Vol.28 鬼に豆をぶつけて果たして退治はできるのか

Vol.28 鬼に豆をぶつけて果たして退治はできるのか

なぜ鬼に豆をぶつけるんでしょうか。

みなさんは今でも節分の時期には「豆まき」をしたり、「恵方巻き」を食べたりしますか?

ですが、なぜ節分が2月にあり、豆まきをしたり、恵方巻きを食べるのでしょうか。考えてみれば確かにと思う行事ですよね。日本の行事を意味をきちんと知りながら行っている方はどれくらいいるのでしょうか。

今回は冒頭にもある通り、もうすぐ2月が近づいてきているということで、2月の頭に控えている『節分』の行事に関する豆知識をご紹介します!(豆だけにっ)

それでは見ていきましょう!

▼そもそも『節分』とは

『節分』には、「季節を分ける」という意味があります。

季節のはじまりは「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と呼ばれ、その前日が節分なのです。
しかし、現代では立春の前だけを節分といいます。
その理由は、4つの季節の中でも1年のはじまりである「立春」が重要視され、江戸時代以降、「節分」=「立春の前日」と呼ばれるようになったといわれています。

『節分』の起源については平安時代とされており、節分は古くからある行事で、平安時代の宮中行事「追儺(ついな)」が起源といわれてます。
※追儺:大晦日に陰陽師が厄や災難を払う行事のこと。

節分

▼『豆まき』について

大豆

■ 節分に豆をまく理由

ご存知の通り、節分(2月3日)は「鬼は外〜、福は内〜♪」と豆(炒った大豆)をまいて、邪気を祓った後に、年齢の数だけ豆を食べて、1年間の幸せを祈ると言われています。
ちなみに、私は毎年豆をまいて、食べるまではいいのですが、幸せを願うことについては存じ上げておりませんでした。


■ なぜ豆なのか

鬼の目が「魔目」と呼ばれ、その語呂合わせから「豆」を投げ始めたと言われています。そこから時を経て、室町時代からは現在のように豆をまいて鬼を追い払う行事になったといわれています。
豆に退治される鬼が弱かったのか、豆を投げる人間の肩が異様に強かったのか疑問が残るところですね。 

ちなみに、大豆の代わりに落花生をまく地域もあるそうです。
殻付きの落花生なら、まいたあとに拾いやすいこと・食べる時に衛生的なこと・大豆よりも安いことが主な理由のようです。
炒る時間も短縮できることから、だいぶコスパいいですよね。

▼『恵方巻き』について

恵方巻き

■ 恵方巻きの由来

元々は大阪で始まり、商売繁盛や幸福招来を願う習慣だそうです。

恵方巻きの由来は諸説ありますが、江戸時代に大阪の商人や花街の芸奴さんが、一年の節目に縁起担ぎして「太巻き寿司」を丸かぶりしたのが始まりと言われています。

その後、昭和初期に大阪の寿司店がチラシに掲載したり、戦後にのり業界が宣伝活動をおこなったりすることで、関西を中心に受け継がれてきました。全国に広まったきっかけは、コンビニエンスストアによる販売。
1989年、大手コンビニエンスストアが「恵方巻き」と名付けて売り出したことがきっかけで、一気に全国に広まったとのこと。 


■ 恵方巻きを食べる意味

七福神にちなんで、7種類の具材を包む恵方巻きは、「福を巻き込む」食べ物とされています。切らずに一気に食べることにも、「縁を切らない」「運を逃がさない」という意味が込められているそうです。
芸妓さんがあの大きな恵方巻きを切らずに一本食べるとか、いくらなんでもハードすぎる気がするのは気のせいですか。


■ 7種類の具材に込められた意味

恵方巻き


とりあえず縁起が良い食べ物をまとめて包み込んでしまえ!と思いながら巻いていたのですかね。

昨今、ローストビーフ、エビフライ、ツナマヨ、レタス、アボカド等が入った恵方巻きも発売されていますが、ここまでくると縁起の良し悪しというよりも、美味しければいいという考え方が主流のようです。

▼まとめ

節分で行われる行事の内容は、古からの風習や語呂合わせから来ているのが多いことがわかりましたね。

なるほど!と思った印象を感じられたら、その出来事や行事を行う際に、また思い出すことができそうですね!

【参考一覧】

 

Vol.29は1月31日に投稿です!

 

▼前回の記事はコチラ
Vol.27 【増刊号】シューイチに紹介された“ヒツジのいらないかけ布団”とは!

 

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