Vol.9 あなたの知らない“レム睡眠”と“ノンレム睡眠”のヒミツ!
“レム睡眠”と“ノンレム睡眠”
みなさんはこの言葉をご存知でしょうか。
一度は聞いたことがあるけど、、、という方がほとんどだと思います。
これは言い換えると“レム睡眠=浅い眠り”と“ノンレム睡眠=深い眠り”です。
人はこの“浅い眠り”と“深い眠り”が約90分周期で交互に現れ、一晩に4〜5回繰り返すと目覚めると言われています。この周期で睡眠時間を確保すると目覚めが良いとのこと。
ちなみにレムとはREM(Rapid Eye Movement:眠っているときに眼球が素早く動く)の意味です。
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-002.html
今回はこの”レム睡眠”と”ノンレム睡眠”の隠されたヒミツを見ていこうと思います!
では見ていきましょう!
▼“レム睡眠”と“ノンレム睡眠”の特徴
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レム睡眠
【特徴】脳は働いているが体は休んでいる状態(睡眠が浅く、夢などを見ている状態)
ノンレム睡眠
【特徴】脳は休んでいるが体が動いている状態(睡眠が深く、熟睡している状態)
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この説明を見ると、眠りが浅いと体が動き、眠りが深かったら体は動かなそうですよね?
ですが、考えてみてください。
もしレム睡眠がノンレム睡眠の特徴だった場合、恐ろしいことが起きてしまいますね。
睡眠時でも夢で見ていることを無意識下で実際に行動に移してしまうことになるため、身に降りかかるリスクが起きている時よりも高くなるかもしれません。
そう考えると、脳と体のメカニズムはとても不思議です。
睡眠が始まると一気に深い眠りに入ります。つまり“ノンレム睡眠”の状態になります。
そして約90分周期で徐々に浅い眠り“レム睡眠”に切り替わっていき、朝を迎え、目が覚めるようにできています。
ではなぜ、すぐ深い睡眠に入るのか?
その答えは諸説ありますが、ここではその中で最も興味深い説をご紹介します!
▼すぐ深い眠りに入るのは・・・
自然界では安全が確保された人間界とは異なり、常に危険と隣り合わせです。
セコムなんてありません。
そんな環境下で睡眠のメカニズムが脳も体も活動を停止するような信号を送ってしまえば、恰好の餌食にされすぐに命を落としてしまいます。かといって、脳も体も常に活動しっぱなしでもエネルギー切れで命を落としてしまいます。
- 眠った直後が“レム睡眠”だった場合
▶︎睡眠は浅いが体が動かなくなるので、狩り側に狙われやすい。
- 眠った直後が“ノンレム睡眠”だった場合
▶︎睡眠は深いが体が動くので、微かな動きで狙う側はまだ起きていると思わせ、狙われにくくなる可能性が高い。
動物や我々の祖先には、『脳と体は双方の休息を補う機能が備わっている』と考えるととても興味深いですね。
動物は人間と違ってスマホやテレビを見ません。体内時計に従順で眠くなったら本能のままに眠ります。狙う側も眠たくなれば狩りを諦め、眠るでしょう。「この動物は睡眠不足です。」なんて説明聞いたことがないですもんね。
▼居眠りは“レム睡眠”?“ノンレム睡眠”?
すぐに起きれるから眠りが浅い“レム睡眠”と思った方!
実は、居眠りのほとんどが“ノンレム睡眠”です。
昼休みなどに10〜20分眠るだけでもスッキリするのは、睡眠の始まりがノンレム睡眠で脳が休息するからです。
参照:http://www5.famille.ne.jp/~ekimae/sub7-120.htm
▼まとめ
いかがでしたでしょうか? 無意識の状態にある睡眠時、脳や体ではさまざまな変化が起きています。
現代は便利になっていく反面、誘惑も多くなり、体内時計が狂い“レム睡眠”と“ノンレム睡眠”の周期も狂わせてしまっている可能性があります。
今一度、睡眠の周期や体の調子を整えるうえでも、少し意識して睡眠をとってみると良いかもしれませんね!
▼前回の記事はコチラ
Vol.8あなたは知ってた?寝返りの役割!
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