Vol.21 “寝れない時にヒツジを数える”の由来とは?!
なかなか寝付けない、、、
こんな時、人はどうしているのか、、、
どうしたら眠りにつくことができるのか、、、
こんな時に思い浮かぶある言葉。
みなさんご存知、そして弊社商品の由来にもなっている
「寝れない時にはヒツジを数える」という言い伝え。
この言い伝えにはいくつかの由来があります。
- ヒツジの英語名Sheepが、睡眠のSleepと似ていて、睡眠を連想しやすいから
- ヒツジの牧歌的なイメージが安心感を与え睡眠に入りやすくするから
- 数えるという単純作業で脳が疲れて睡眠へと誘うから
最もポピュラーなのは、18世紀初頭に英語圏にて「ヒツジの英語名Sheepが、睡眠のSleepと似ていること」という言い伝えが、のちに日本にも派生し「寝れない時にはヒツジを数える」として定着していったのかもしれません。
ですが、、、!!
18世紀初頭の英語圏が由来とされているこの説に、待ったをかける説が浮上しました!
それは、、、
「寝れない時にはヒツジを数える」という言い伝え
実は、イスラム圏由来説です!
▼「寝れない時にはヒツジを数える」のルーツとは?!
17世紀初頭、スペインの作家セルバンテスが書いた作品 『ドン・キホーテ』には「山羊を数える」という記述があるのです。
※内容は割愛
ここではヒツジではなくヤギの記述なのではっきりと由来とまでは言えませんね。
そして、さらに遡ること12世期。
同じくスペインの作家ペトルス・アルフォンシによる書物 『聖職者の訓練(Disciplina Clericalis)』の中には「羊を数える」という記述があり セルバンテスはここからアレンジして羊を山羊に変えたのではないでしょうか。
“アルフォンシの時代、スペインはイスラム教国家の支配下に置かれていました。そのため、東方のイスラム圏の文化に触れる機会も多かったといえます。『聖職者の訓練』はそのような環境に置かれたアルフォンシが、東方の逸話や物語をまとめた作品です。
また、アルフォンシはもともとユダヤ人でしたが、キリスト教に改宗し、以降はイギリスやフランスに渡って活動しています。
こうしたことから、アルフォンシが伝えた東方イスラム圏の文化がヨーロッパ圏に伝わり、その過程で「羊を数える」という習わしも定着していったものと考えられます。”
▼まとめ
いかがでしたでしょうか?
「寝れない時にはヒツジを数える」という由来は、イスラム圏にとどまらずヨーロッパ圏や英語圏という広範囲に伝わり、日本にやってきたのを考えると「言い伝え」というものはとても興味深いものがあります。
さらに有名な作品『ドン・キホーテ』にも一部関係していたのを知ってしまうと、内容が気になってしまいますね!
是非、機会がある方は見てみてください!
Vol.22は2023年1月6日に投稿です!
みなさま良いお年をお迎えください!
▼前回の記事はコチラ
Vol.20 クリスマスの雑学を徹底調査!
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